決して怠るな
手法も大切ですが、資金管理の方がもっと重要になります。
資金管理といっても、様々あります。
資金を増やすためでもあり、資金を守るための武器でもあります。
FXという期待値を取っていくゲームにおいて、偶然で勝っていけるほど甘くはありません。
その中で利益を出していくためには、損切は必須です。
損切=負けではありません。負けと考えると損切ができなくなります。(人間の心理です)
必要なのは、勝った時と負けたときのバランスがとれているか?
もっというと、勝率含めたときの期待利幅がどの程度なのかを把握しつつ、適正なロット(取引量)でトレードできるかということです。
成り行きエントリーをして、適当なロットやハイレバレッジでのトレードになってしまうとそればギャンブルになります。
FX 取引用語説明
初心者の方には、初めての用語が出てきているので軽く説明をしつつ進めていきます。
ロット・・・取引量のことで、1000通貨・10,000通貨・100,000通貨をまとめたものがロット(Lot)という単位になります。
1Lotの通貨量は、取引ブローカーごとや口座タイプによって違うことがあります。
海外の場合は、100,000通貨を1Lotとまとめる場合が多いです。1000通貨からのトレードも可能で、その場合は、0.01Lotということになります
ロットはどう決めるのか?とうことになりますが・・・ 固定ロットでエントリーすると資金が実は増えにくいです。
ロットを適正に可変していくことで、資金が複利効果で増えていきます。
もう一つ、ロットと密接な関係にあるのがレバレッジです。
FXの優位性はレバレッジにあります。てこの原理で大きな資金を取引できると=口座資金の何倍もの資金でトレードができます。
レバレッジが高い≠危険ではありません。 レバレッジが高い=必要証拠金が少なくて済むということです。 もちろん、レバレッジの扱いを間違えれば資金が溶けてしまいます。
必要証拠金
取引するのに、口座に入っていないといけない金額になります。
必要証拠金=為替レート×Lot÷レバレッジ
日本国内においては、最大レバレッジは25倍までとなっています。
USD/JPYが1$=100円であれば、10000通貨取引する場合、100×10000÷25=40,000ですので、最低でも40,000円口座に入っていないと1万通貨は取引できないことになります。
海外口座においては、100倍から1000倍のレバレッジ口座が用意されています。
同じように200倍のレバレッジをかけて、1万通貨取引しようとして場合には、
100×10000÷200=5000円の証拠金で取引が可能ということです。
海外口座の方が、少ない証拠金で大きいな取引量をトレードができるということです。
海外では、ゼロカットシステムが搭載されていますので、資金がショートした場合にはロスカットが遅れて、マイナスになってもマイナス分の追証は必要ありません。
最適注文量(最適Lot)計算
レバレッジとロットの関係性がわかったと思いますので、どのようにロットを計算するのか試してみましょう。
①1回のトレードの損失は資金の何%まで許容できるのかを決める
よく言われるのは2%ですが、資金が少なければ5%でも可です。
自分の許容できる損失額は大体どのくらいなのか?把握しましょう
②エントリーポイントからの損切位置を決める(損切の値幅を決める)
手法によって損切位置は変わってきますので、適当に決めるのではなく
根拠のある位置に損切位置は置きましょう。
下記サイトでも計算できます。
FX計算ツール例題で下記のドル円チャートで計算してみましょう。前提条件は下記です。
資金は50,000円 損失許容率は資金の5%とします。1lot=100,000通貨(10万通貨)
【適正ロット計算】
許容損失額÷損切までのpips幅(スプレッド込み)÷(X*10)
X:クロス円(〇〇/円)の場合は、100を代入 X:ドルストレート(〇〇/USD)の場合は、現在のUSD/JPYのレートを代入
損失許容額:50000×0.05=2500
損切位置まで、31.7pipsですので2500÷31.7=78.86
78.86÷(100*10)=0.078
0.078lotになります。
これで、最適なロット計算ができるようになりましたね。
リスクリワード
損切位置と利確位置の関係を、リスクリワードといいます。
エントリー~損切位置までのpips幅を”1”としたときに、利確位置の値幅も同じ幅であれば”1”なので、リスクリワード(R:R)=1:1となります。
リスクリワードと勝率は密接に関係しているので、下記に表で示します。
R:R=1:1で勝率50%だったら利益率は0%というのはイメージが付きやすいかと思います。(±0になるからです)
簡単に言うと、利益を残すためには勝率を上げるのか、利確位置を大きくするのかになりますが、勝率をあげると利確位置は狭くなりがちです。逆に利確位置を広げようとすると勝率は下がります。
トレードスタイルによって、R:Rと勝率がどの程度なのか把握する必要があります。自分の手法の勝率・期待値幅を把握する必要があります。 (後に出てくる、過去検証等で自身の手法の優位性を確認しなければなりません)
・適正なLotを計算してエントリーできるようにする
・リスクリワードと勝率を把握する必要がある
・RRと勝率の関係性を理解しておく